ドイツの自転車運転で科されることのある罰金について

ドイツは世界有数の(一人頭の自転車保有量は日本以上)自転車大国で、国民の大半が自転車を保有しています。皆さんも、あちこち自転車を乗り回すドイツ人の姿を街はずれなどで見かけたことはないでしょうか?エコに厳しいドイツ人は、排気ガスをまき散らさない自転車であちこち出かけることを趣味にしています。

ところが、ドイツの自転車運転には日本の自動車運転なみに厳しい「交通規則」がつきまといます。年度によって異なったり、その行為によって事故が発生したかなどによって罰金額は若干異なってきますが、参考程度にいくつか日本人が注意しなくてはいけない自転車運転の違法行為と罰金額を紹介していきます。

手放し運転

罰金:5EUR

日本でも自転車に乗れるようになったばかりの子供たちがやりがちですし、ドイツでも町中をすれ違う子供たちがたまにやっている行為ですが、厳密にはドイツでは違法行為となります。もっとも、罰金額はたったの5ユーロと、他の罰金規則に比べるとかなり安めに設定されています。

ブレーキやベルの故障

罰金:15EUR

ドイツの自転車の規則は、基本的に日本の自動車に乗るのと同じレベルで考えておいたほうが良いですね。自転車装備に何か不具合があれば基本的に罰金対象、と考えておきましょう。 ドイツの自転車は高いのですが、それが嫌で中古の自転車を買ってしまうと、こうした不具合に年がら年中見舞われることとなり、逆にコストがかかります。特に、ブレーキやベル、後述のランプ部分は直しておかないと大変なことになるので注意しましょう。

無灯火運転

罰金:20~35EUR

ドイツでは、自転車の前と後ろにランプをつけておかなくてはいけず、暗い時間にこのランプがついていないと警察にすぐに呼び止められ、罰金対象となります。ちなみに、ドイツの自転車ランプは凝ったものが多く、専門店で買うと100€~200€くらい請求されることもざらにあります。

厳密にいうと「自転車のランプがそもそも装備されていない」ことと「夜にも関わらずランプをつけていない」ことはそれぞれ別の規定です。なので、ランプを装備していても使っていなければやはり罰金対象となりますね。

走ってはダメな所を走る

罰金:20~35EUR

「自転車レーン」「一方通行の道」「自動車専用の道」といった道を無視して歩道などを走ることは、ドイツ自転車初心者が犯しがちな罰金対象のミスです。罰金は20~35ユーロと、後述する交通法違反に比べるとまだまだ安価であることが分かります。

特に、一方通行の道は普段から注意していないと分からないようなところもあり、ドイツに来たばかりの日本人が罰金を支払うことになることも多々見受けられます。ちなみに中には「自転車が走ってはいけない場所」と厳密に定められているような場所もあり、ここを走ると罰金額が最大100ユーロまで跳ね上がります。

携帯しながら運転

罰金:55EUR

実際には多くの人がしてしまっているかもしれない「携帯しながらの運転」、実際には罰金刑となり、他と比べても割と高価な55EURの罰金が科されます。日本でも、携帯画面に気を取られながら運転し加害事故を起こし多額の損害賠償が発生した、という事例があるように、ドイツでもながら運転によって加害者・被害者になることが少なくありません。罰金を避けることも勿論、自身の身の安全のためにもながら運転は避けるようにしましょう。

ちなみに、ここでいうながら運転とは、片手で通話しながらの運転、片手でSNSなどメッセージをチェックしたりの運転が含まれます。

赤信号無視(軽過失)

罰金:60~120EUR 減点1

軽過失か重過失かは警察の判断によるところが多いのですが、信号が変わり始めてから1秒以内に渡ろうとしたら軽過失のようです。ドイツの信号って、結構足早に切り替わってしまうので、まずいなと思ったら止まりましょう。

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赤信号過失(重過失)

罰金:100~180EUR 減点1

ついに罰金100ユーロ超えです!明らかに信号が赤に変わっているのにも関わらず自転車でこれを渡ったら100ユーロから最大180ユーロの罰金です。ちなみに、以下赤信号だからと言って一旦自転車を降りて押してわたっても罰金は科せられます (参考:Rote Ampel Fahren)。

踏切無視

罰金:350EUR 減点2

赤信号無視よりも重いのが、重大な事故を招きかねない「踏切無視」。これをおこなったら問答無用で350ユーロの罰金が科されることとなります。

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飲酒運転

罰金:???

最後に、踏切無視よりも重大な違反行為とみなされている「飲酒運転」を紹介します。血中のアルコール濃度が「1.6Promille」を上回っていると減点3+罰金(時価)+医師の診療を受けさせられる、というものです。 ちなみに、血中のアルコール濃度が「0.3Promille以上」であれば、罰金額は減額されますが、それでも罰金対象です。

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さて、ここで疑問になるのが、現実問題警察はどこまで力をいれてこの「飲酒運転」を取り締まっているのでしょうか。学生とかを見ていると、自転車でパーティに出かけてアルコールをしこたま飲んで自転車で帰路につく、という光景を目にします。この辺りは日本同様、厳密には違法ながら全員が全員取り調べを受ける、というわけでもないので、運が良ければ気づかれないこともあるでしょうが、加害者にも被害者にもなる可能性がある危険な行為なため、必ず避けるようにしましょう。 ちなみに、飲酒運転と同様に「ドラッグが決まった状態での運転」もアウトです。

※本記事の内容に関しては、以下サイトを参考にしました。違法か否かは最終的には現地警察の判断に委ねられるため、あくまで当ブログの内容は参考に留めてください。